2005.1.1
 
八十路のつぶやき
 
菅 原  努
  20. 再び新しい年を迎えて
 



 新年明けましておめでとうございます。このページを始めて2度目のお正月を迎えることができました。八十路も段々と中頃に近づいてきますと、やっと無事に1年が済んだと実感できます。親しい友達が一人去り二人去り段々と寂しくなっていきます。でもまた新しい若い友も出来それを補ってくれます。私自身も、時々急に体調が悪くなり、矢張り年だなあと元気をなくすことがあります。それでも少し休んで気分がよくなると、また元気を取り戻します。そのためにも去年の夏8月に書いた夢物語を何とか実現しようと努力しています。

 其の夢は新しくNPO法人を建ちあげようというものです。昨年の11月22日にそのNPO法人、「さきがけ技術振興会」の設立総会を開き、それをもとに設立の申請にとり掛かりました。私は理事長とはいえ設立趣意書を書くぐらいで、あとは副理事長の西原英晃京大名誉教授、(常務)理事の内海博司京大名誉教授と事務局長予定の高島修一氏などの尽力で書類はできましたが、担当のお役所に届けると書式が違う、はんこが抜けている、など文句をつけられて素人作業の力なさを痛感さされました。それでも関係の皆さんの努力で何度も作り直してようやく12月16日に申請書を発送することが出来ました。

 規則によると申請後4ケ月以内には許可が下りることになっています。しかし、これからが私の仕事であると自覚しています。NPO法人が設立された後の運営をうまくやるための、資金集めと企画です。自分としては覚悟をきめて努力するつもりです。しかし、初めにも書いたように体力がどこまでもつか問題ですが、スムースに動き出すまで時間もかかることでしょうから、それまでは何とか頑張らねばなりません。それには組織として会員の皆さんが一致協力していただくことが何より必要です。このNPOは我々の身近で生まれた革新的な技術を、我々が評価し、それを広く世界に広めて行くことを目指しています。そんなことは当たり前のことで、何を今更と思われるかも知れません。しかし、現実はなかなかそのように理屈どおりに行ってはいないのです。アメリカで認められないために、我が国では相手にしてもらえないというようなことが少なくないのです。私自身がそれを実感しているからこそこのNPOの設立を思い立ったのですし、多くの賛同者を得たということは、私と同じ気持の方が少なくないということでもあるのです。

 見かけ上では同じように見えても、基本的な発想が違う、それは単なる技術上の工夫というのではなく、同じような技術を全く違った観点から発展させたものである、といったものを対象にしているのです。具体的にはそれぞれの課題について細かく見ていかないとご理解いただけないと思いますが。例えばがん温熱療法、過熱水蒸気の発生とその利用、機能性食品などがとりあえずの候補に上がっています。これからの皆様のご支援、ご鞭撻をお願いします。

 

 

 
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■