1999.9.1

 

  3. データの信頼度の表し方
 

 

  ここでマトリックスで述べている、証拠の区分の仕方を詳しく説明します。

確信できる
convincing:
疫学研究が一定の関連を示し、それに反対の証拠がないということ。それには十分な数の認めうる研究、即ち食餌成分については20以上の、望むらくは前向きのものを含んで、異なる集団についての、考えられる交絡因子について調整したもの、があるということです。当然食餌の摂取のデータはがんの起こるづっと前のものでなければなりません。またどの用量効果曲線も因果関係を支持するものでなければなりません。その関連は生物学的にも妥当なものでなければなりません。実験的データもこの関連を、普通に、または強く支持的であると言うことです。
可成りの
probable:
関連を示す疫学研究の結果が首尾一貫していない、即ち幾つかのあるいはある部分が関連を支持しないか、あるいは研究の数や質が明確な判断を下す程十分ではありません。しかし、機構論や実験的研究からはその関連が通常支持されるか、強く支持されています。
可能性あり
possible:
疫学研究は一般的に支持しているが、量的、質的に十分でなく、首尾一貫性に欠けています。機構面で、また実験面で支持されることもされないこともあります。または反対に疫学データはないか乏しいが、他の証拠によって強く支持されているといった場合です。
不十分
insufficient:
僅かな研究しかないがそれらはよく一致している、しかし関連の可能性についてヒントを与えるにすぎません。しばしばもっと良く計画した研究が必要であると考えられます。
 
 データの相当な部分が、“可能性あり”、“不十分な”と言うほどにも一致を示さないとすれば、証拠不十分と言わざるを得ません。さらにデータが極めて限られており、または不一致の場合には関連について判断をすることも出来ないと結論します。

 がんの予防についていろんな事が言われていますが、要はこの初めの二つが大切で、それがリスクを減らすというものは予防に役立つので大いに摂るべし、リスクを増すものはあまり取らないように注意と言うことです。以下それぞれの項を見て下さい。