2001.10.9
 

 平成13年健康指標プロジェクト講演会要旨

第25回(10月20日(土) 14:00〜17:00、京大会館 102号室)
脳機能イメージングの進歩

米倉義晴
(福井医科大学高エネルギー医学研究センター
生態イメージング研究部門)
 

 

 脳はグルコースを主なエネルギー源として利用し,酸素の供給の もとに好気的糖代謝を行っているが,外界からの刺激に応じて変化 する神経活動に対応して局所における脳循環代謝も刻々と変動す る。いわゆる非侵襲的脳機能画像はこのような変化を画像として捉 えることを可能にした。脳機能画像には,疾患によってさまざまに 変化する血流や代謝の状態を観察する脳循環代謝画像,シナプス間 の神経伝達に関わる機能を測定する神経伝達機能画像,血流や代謝 の変化を指標として脳機能の局在を同定する脳賦活検査などがあ り,システム脳科学における基礎研究から脳疾患の病態解明や臨床 診断にいたる幅広い領域で利用されている。今後,得られる画像か ら目的に応じた客観的な機能指標を算出するための方法論の確立が 重要な課題として残されている。

 

 
 

 

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